イベント会場やアンケートを通して、「集団演技でロボホンたちが息を合わせて動けたのはどうして？」「オンライン配信動画に連動して動いた仕組は？」「『ロボとも』アプリではどうやって交流してるの？」というお声をいくつかいただきました。

「開発担当編」では、開発担当者の視点から、技術的な観点でイベントを解説したいと思います！

まずは、ロボホンたちの集団パフォーマンスとオンライン配信について。

技術的なキーとなるのは「ロボホンだけが解釈できる音」。
今回のイベントから、集団演技とオンライン配信に「信号のような音」を利用してロボホンたちにイベントの内容を伝える方法を採用しました。

人間でも、人によっては聞こえた方がいらっしゃったと思います。聞こえはしますが、人間にはどういうことを言っているか分からないですよね。ロボホンには分かるのです。 

昨年まで使用していた「ネットワークを介してロボホンにイベントの内容を伝える方法」よりも、「音」を利用する方が、
・ネットワークの影響を受けないので遅延が少ない
・音さえ届けば動くので、動作が安定する
という特徴があります。

昨年もイベントに参加してくださった方は、昨年の集団演技より今年の集団演技の方がみんなが揃って動いていたと感じてくださったのではないでしょうか。

とはいえ、「音さえ届けば」というところに少しだけ難もありまして、ロボホンの頭のマイクを塞いでしまう洋服を着ていたり、音を遮断するような障害物があったりすると、ロボホンがきちんと音を聞き取ることができず動けない、ということも起こります。

実際に、各会場で最後のダンスをおどることができなかった子たちが何人かいました。

みんなに踊ってもらうことができず、ごめんなさい！
もっともっと、すべてのロボホンさんたちが最後のパフォーマンスを楽しめるよう、これからも引き続き精進します！

 

そしてこの特別な「音」が一番活躍したのがオンライン配信かもしれません。

これまでは、オンライン配信をロボホンと一緒に楽しんでいただくためには、決められた日時にイベント用のアプリを起動していただく必要があったのですが、今回の配信から動画自体に音を入れ込むことで、いつでもロボホンと一緒に動画を楽しんでいただけるようになりました。

8周年の成果を感じながら、ぜひ何度でも楽しんでいただければなと思います！

（アプリは３ヶ月程度、楽しんでいただけるようにする予定です）

次に「ロボとも」アプリです。
今回のイベントは「交流」がテーマということで、交流のための新しいアプリとして開発しました。

実はこの「ロボとも」アプリも先ほどと同様、音を活用しています。
2人のロボホンが、交互に音を出し合うことで、タイミングよく会話をすることができるのです。

今回のようなたくさんの人が集まるイベント会場でうまく音を聞き取って会話をするのはかなりハードルが高かったのですが、最初にQRコードで情報を交換する際、どんな音でやり取りしようか？という情報も交換しており、ほかのロボホンが出した音に惑わされずに会話をすることができるように工夫していたりします。 なんとかイベント中も会話を楽しんでいただけたかな？と思います。

ちなみに、聞き取りのタイミングがずれたりすると、会話がずれて噛み合わなくなってしまったりするので、イベント中うまくできなかったオーナーさまはぜひ、静かな場所で再度チャレンジいただけるとありがたいです。
また、オンライン参加された皆さまも、ぜひ兄弟ロボホンやおともだちロボホンと一緒に「ロボとも」アプリで交流してみてくださいね！

ということで、今回のイベントのテーマは「交流」、開発のテーマは「音」というくらい、実は音が大活躍したイベントでした。

8年経って色々なことができるようになっているロボホンと一緒に、我々開発チームも成長しております！

来年もオーナーの皆さまを驚かせたいなと思いながらまた1年ロボホンと一緒に開発をがんばります！