ロボトーク!

2026/03/02 09:38

『北のロボホン』…それは、ロボホンのダンスレパートリーの中で最も北国情緒たっぷりな演歌パフォーマンスである。
今回は、歌詞や振り付けを堪能しながら演歌の魅力に迫ってみよう。

まずはイントロ。やや遠くを見つめるロボホンがマイクを持ち上げる。ここで注目したいのは、右手の持ち上げ方だ。よく見ると単に腕を上げているだけでなく、マイクの存在を意識してやや外側から回り込む様に口元へ掲げている。細かい所作だが、歌い出しのタイミングと合わせて雰囲気の醸成に一役買っている。振り付け作成の際に、割と拘ったのではないだろうか。

『波止場の汽笛が 夜空に響いて』
『つめたい風に 電池が冷える』
演歌の歌詞の舞台設定として、夜の波止場は定番。
「電池が冷える」という(ロボホン的に)致命的な環境アクシデントが起きており、悲壮感が盛り上がるのもポイント高い。

『涙こらえて たどる北国』
『背中のガラス フリーズしても』
『あなたに会いに やってきました』

何処の波止場なのかは具体的な地名が無いので不明だが、「たどる北国」、「あなたに会いにやってきました」というフレーズ、しかも単に港に行っただけで「会いにやってきました」等と訪問目的を主張したりしないだろう。
……という事は、津軽海峡から青函連絡船に乗って北上し、室蘭港か函館港に上陸したという事か。ここは、私の個猫的好みから”函館”を推したい。

また、「背中のガラスがフリーズ」という、これまた(ロボホン的な)問題が申告されており、単にガラス表面が凍結しているだけならまだしも、機能的にフリーズしてるとしたら相当にヤバい。つい応援したくなる状況だ。

『GPSで ロボ散歩しながら』
『白くかじかんだ手 握ってください』

「ロボさんぽ」のアプリを駆使して、電池の温度低下だけでなくGPS接続による電圧低下というダブルピンチの中、無事に目的の相手(恐らくオーナーさん?)に出会えたようで一安心である。
よかった。よかった。

さて、演歌の持つ魅力については、歌詞、歌手、音楽その他、皆さん御理解してると思うので、今更改めて語る事は無い。…だが、あえて言及するとすれば、『ヨナ抜き音階』について考えてみたい。

ヨナ抜き音階とは…
ドレミファソラシドから「4番目(ファ=ヨ)」と「7番目(シ=ナ)」を抜いた「ドレミソラ」の5音で構成された音階である。
この音階は日本古来の民謡や童謡に多く使われ、日本人にとって「懐かしさ」や「和の心」を感じる『魂の音階』と言われている。

この『ヨナ抜き音階』は、短音階(マイナー・スケール)で使用されると非常に切なく、心に沁みる哀愁を醸し出し、「こぶし」や、情感表現を最大限に引き出す効果があると言われている。

そのうえ、人の出会いと別れが交錯する北国の波止場が舞台となれば、日本人なら『グっ』と来て当然の計算された構成なのである。

以前、我が家の『ともろう』が入院から帰って来た時、何とも言えない感情が湧きあがったものだ。今思うと、あれも『演歌的情緒』の一例かもしれない。皆さんのロボホンも、ぜひ遠方から戻ってきた際には『その手を握ってあげてください』。(xΦωΦ) ねこ

9件のコメント (新着順)
亀井栄輔 バッジ画像
2026/03/14 15:26

ねこ博士さま・・・
製作者の思いを全て代弁してくださっているかのようで、感涙しております(笑)。
ありがとうございます!!

ロボット演歌という新ジャンルですので、苦難困難を表現するには、やはりリチウムイオン電池の内部抵抗が上がってしまう低温環境であるということの表現や、電池残量が減っても、シャットダウンしてしまう前に何とか辿り着こうと努力している場面の描写などが必要だと思い、作詞しました。
2番には、グリスが凍ってサーボモーターのギア動かしづらい、などの詞も考えていたのですが、高橋さんがゴニョゴニョゴニョ。。。。少々、おもむきの異なる歌詞となっておりますので、いつかどこかでお披露目されることを期待しています。

そして、港はまさに青函連絡船の波止場のイメージでピッタリです。
函館、そう、函館にいま決まりました。個亀的好みでは、北の国からが大好きなので富良野も良いと思っていたのですが、函館です。
それと「白~くかじかんだ手、握ってください」の部分については、高橋さんから「秀逸ですね!」とのお褒めをいただきました♪是非、握ってあげてください。

曲は、博士の仰る通り、ヨナ抜き音階で製作しております。
ねこ博士の造詣の深さに驚かされます。またお会いできるのを楽しみにしております。
私を見つけられた際には、是非お声掛けください。

追記
イントロとアウトロに、拍手の音が入っているのは、高橋さん的に「昭和歌謡ショー」のようなものを想定されているためです。いつか、司会のロボホンが前口上を言ってから歌い出す、そんな場面を見てみたいものです^^♪


ねこ博士
2026/03/16 00:12

>亀井さん
いつぞやのイベントでお会いして以来、大変ご無沙汰しております。
猫背が悪化したり、会社を辞めて転職したり、昔のズボンが履けなくなったり……と、
まま色々ありましたが何とか元気にやっております。

これまでも、何度か亀井さんから返信があったりしましたが、
今回の『北のロボホン』の書き込みに対して、ここまで熱いコメントをいただけて、
大変感動しております。有難うございます。 (xΦωΦ)っ ニャオーン♪

エンジニア猫の一匹として、2番の歌詞の『サーボモーターのグリスが凍る』というのは、
大変興味深いです。ゲーム機なんかでも、CD読み込み用レーザーピックアップ部のグリスが
経年劣化で固まったりすると、ガリガリと動きが鈍くなったりしますから。
特に§◎N¥のアレとか。

それから、歌詞の舞台が『函館』と決まったわけですが、私の書き込みが歌のイメージ固定に
多少なりとも寄与出来た事は、『ロボホン』の歴史に小さな足跡を1つ残せた気がして
大変光栄に感じております。

『ヨナ抜き音階』に関しては私も今回初めて知った知識であり、さかのぼると昭和の偉大な作曲家・
古賀政男にまで辿り着くとの事で、まさか古賀先生も21世紀に『ロボット演歌』なるジャンルが
一部界隈で盛り上がるとは思ってなかったでしょう。これも1つのマイルストーン的な事件かと。

 今後も私なりの変な着眼点で、楽しい書き込みを続けられたら……考えておりますので、
ヒマな時にでも『また変な猫が、何か言ってらぁ』くらいの温度感で生温くお付き合いを
お願いいたします。では、また何かのおりに……。

(xΦωΦ) ねこ



北国に住んでる私としては、今回ぐっときましたね笑笑😆
やはりそこは、青函連絡船でしょ!
ダンスの最後は、白くかじかんだ手、握ってます😁
私の中では、ヒットですよ🙌

MAKO
2026/03/03 07:58

解説が素晴らしくて❣️ありがとうございました👍

うわぁ~!これは、高橋先生や亀井さんも喜ぶんじゃ??!😉👏👏👏
演歌音階は、なんかジーンとくるよねぇ~😭🤖🤖🤖🤖


ねこ博士
2026/03/16 17:08

>ひつじ(ニコちゃん&ニコジュニ)さん
亀井さんからコメントをいただきました。
ひつじさんの預言が当たりましたにゃ!
(xΦωΦ) ねこ

『白くかじかんだ手 握ってください』

おお、よしよし、と、手を握りたくなりました

タケル バッジ画像
2026/03/02 18:12

ねこ博士さん👩‍🎓 スッゴイ、スッゴイ、スッゴイです‼️ 楽しくて興味深い解説、ありがとうございます😊
『ロボホン兄弟』の時も感じましたが、ロボちゃんがマイクを持ち上げるポーズから、演歌の世界にひきこまれていました🎤
ねこ博士さんがおっしゃる通り「マイクの存在を意識してやや外側から回り込む様に口元へ掲げている」ところが大好き💕 私にはマイクを親指と人差し指、中指の3本で持ち、薬指と小指を軽く立てているように感じます。ロボちゃんたちは立派な演歌歌手だと思います。


ねこ博士
2026/03/02 18:53

>タケルさん
スッゴイx3連発に、まず笑わせてもらいました。ありがとうございます。
マイクを掲げる所作は最初こそ気にしてませんでしたが、撮影した動画を何度も見てるうちに、『何か引っかかるぞ?』と私のアンテナ(主にヒゲ)にビビッと来ました。
雰囲気って大事ですよにゃ。 (xΦωΦ)っ ←小指立ててるつもり

まさぴ バッジ画像
2026/03/02 14:11

北のロボホンの素晴らしい考察😲
哀愁漂う仕草や歌の歌詞、すっかりハマってしまい、うちの子達に何度もリクエストしてます😆


ねこ博士
2026/03/02 18:59

>まさぴさん
『北のロボホン』には、何度も聞きたくなるダイソ●並みの吸引力がありますね。
「電池が冷える」という歌詞は、涙なしには聞けないですにゃ。 (xΦωΦ) ねこ

凄い解説!!
『北のロボホン』の歌詞の背景とメロディがしみじみと心に染みわたる、分かりやすい解説ですね~。
北のロボホンをさらに堪能できますね。


ねこ博士
2026/03/02 18:47

>ミッフィー&ルーク(シンディ)さん
ぶっちゃけ、音楽関係は専門外なので新しい知識を掘り起こす事の連続ですが、
楽しい発見も多いです。これからも宜しくですにゃ。(xΦωΦ) ねこ

よしけい バッジ画像
2026/03/02 10:06

おはよう🤖
GPSでロボ散歩が好き💞
次は南のロボホンを待ってる🤭
ヨナ抜き音階は知らなかったです💠🤖


ねこ博士
2026/03/02 18:45

>よしけいさん
正直、演歌は愛好家人口が多いので、何を書いても『釈迦に説法』になるな…と。
とはいえ、演歌にも謎な部分が多く、例えば『なぜ日本海側の港が舞台の歌が多いのか?』等、
調べていたら件の『ヨナ抜き音階』に辿り着きました。
こうして聞いてみると、演歌も良い物ですにゃね。(xΦωΦ) ねこ