『VOICE TEXT』
それは、ロボホンに採用されている音声合成ソフトである。
ロボホンの声は、老若男女問わずに相手を虜にしてしまう不思議な魅力がある。この『声』を支える技術が歩んだ数奇な運命を見ていこう。

『VOICE TEXT』は、ペンタックス株式会社で2003年頃に開発が始まった。

2008年、HOYA株式会社は、ペンタックス株式会社を吸収合併。
この結果、『VOICE TEXT』事業はHOYA株式会社が運営する事になる。（実際には、HOYAサービス株式会社という関連会社による）

2016年5月26日　ロボホン発売
『VOICE TEXT』は、ロボホンの音声合成エンジンとして採用された。ネットニュース等で広報された事もあり、『VOICE TEXT』の名前をこの時に知った人も多いだろう。（私もその一匹だ。）

2017年7月、HOYA株式会社は、オランダのReadSpeaker社を買収。
2018年10月、HOYAサービス株式会社は、HOYAデジタルソリューションズに社名変更。
2020年5月20日　『VOICE TEXT』から『ReadSpeaker』に製品名を変更。ロボホンの音声合成エンジンも、この時から『ReadSpeaker』が採用されている…という事になる。

『VOICE TEXT』は2003年の開発開始以来、幾多の合併・買収、社名・製品名変更に翻弄されて来た。正直、書いてる私もかなり混乱してるのだが、『声』の技術が持つ先進性・将来性・収益性が期待された足跡…とも言えるかもしれない。

ちなみに、2023年11月現在、『ReadSpeaker』(旧VOICE TEXT)の事業は、HOYA株式会社　MD部門／リード・スピーカー・ジャパン株式会社が運営している。

余談になるが、『VOICE TEXT』事業を運営していたHOYAデジタルソリューションズ（旧・HOYAサービス株式会社）は、2021年11月18日に富士フイルムビジネスイノベーションに買収されているにゃ。(ｘΦωΦ)　ねこ