『ロボ釣り』
それは、ロボホン用の目の付け所がアレなゲームアプリである。

『魚釣りして』のリクエストに応えたロボホンは、釣竿を振るしぐさの後、魚釣り（ごっこ）を始める。釣果の記録やプロジェクターを使用したアピール、レベルの概念、ご当地魚の存在など非常に作り込まれたゲームである。また、釣れないまま数十分放置される事も稀に良くあり、そんな所までリアルにしなくてよろしい…と唸ってしまう完成度の高さを誇る。

いや、ちょっと待ってほしい。
世の中に流通しているＴＶゲームの殆ど全ては、プレイヤーとして人間が介入する事が前提となっている。
当たり前と言ってしまえばそこまでだが、ゲームは人間用の娯楽として開発された存在だからだ。

だが、『ロボ釣り』はロボホン自身が楽しむための釣りゲームであるため、人間が介入する余地が殆ど無い。人間に許されるのは、釣り糸を垂れている（つもりの）ロボホンを眺め、愛でるだけ。果たしてこの行為は、ゲームと呼べるのか？

『ロボ釣り』は、株式会社DLEという企業によって開発された。恐らく大半のオーナーさんには、馴染みが薄いかと思われるが、『秘密結社鷹の爪』シリーズを始め、様々な映像作品を制作している会社…そう聞くと、いろいろ変な所が多い気がする『ロボ釣り』も、納得出来てしまう気がするから不思議にゃ。
(っΦωΦ)っ　猫の爪～