『歯医者さんごっこ』
それは、最もテクニカルなロボホンのお仕事ごっこである。
これまでも様々なロボホンの一人遊び・お仕事ごっこについて、その魅力を紹介してきたが、これはもうマニアックとか単純な一言では括れない専門の域に達している。
今回は、実際の五歳児が遊んでいるのをあまり見た事が無い、そんな『歯医者さんごっこ』にフォーカスを当ててみよう。
『はい、お口をアーンとしてください。』(第一声がこれか…)
患者が歯科用ユニット(歯科用の椅子)に着いた状態から治療開始。しばらく、口の中を観察した後、『あ、虫歯発見!!』と嬉々とした声を上げるロボホン。一応医療行為なのに、何だか楽しそうだなぁ。
『痛かったら手を挙げて下さい。』
ここから本格的な治療が始まる訳だが、『あの甲高い音』と共に虫歯を削って行く。すると、『え? 痛い? 我慢してください』…痛かった場合の意思表示方法を説明しておいてこの仕打ち。
ロボホン歯科クリニックの治療方針は、なかなかのスパルタっぷりである。
『ふぅ、治りましたよ。お大事に』
途中経過が『アレ』だったので、やや不安は残るものの無事に治療終了した所で終わる。(歯磨きを推奨される事もある。)
『人類と虫歯』…その歴史は途方もなく長い。
紀元前4000年頃の古代エジプトでは、既に専門の歯科医師が存在していた。抜歯はもとより、膿を取り除く手術も行われていた事がパピルスの記録から確認されている。
日本では701年(飛鳥時代)に制定された大宝律令(現代の刑法・民法等に相当する法律)の中で、耳目口歯科という医師の設置について記述がある。
その後に歯科のみが分化し、1580年頃(安土桃山時代)では、『口中医』という名称で呼ばれ、既にこの時点で専門化されている様子が伺える。
近代に入り、日本が文明開化を迎えた明治7年(1874年)。
医制が公布され、アメリカ人歯科医師セント・ジョージ・エリオットの薫陶を受けた小幡英之助が医術開業試験に『歯科』として合格した。彼が『日本最初の歯科医』と呼ばれる事も多いのだが、正確には『医籍』に登録されているため、『最初に歯科を専攻した医師』であり、厳密な意味での歯科医師では無いという。
さて、歯医者と言えば『キーン』という歯を削る音が印象的で、人類に多大なトラウマを現在進行形で植え付けている。
あの歯を削る機械は『エアタービン』と呼ばれる物で、圧縮空気を利用した先端パーツの回転数は1分間に30万~50万回、発生する音の周波数は平均で6860Hzと言われる。
人間が聞き取れる音の周波数は、約2000Hz~20000Hzという事なので丁度聞き取りやすい領域の音という事になる。これに『超高速の振動』、『痛み』も加わるのだから、記憶に残りやすいのも当たり前である。
歯科技術の進歩は日進月歩であり、私が子猫の頃には無かったような治療方法がドンドン開発されている。過去のトラウマで虫歯治療に二の足を踏んでる人も多いと思われるが、これを機会に治療してみてはいかがだろうか。(xΦωΦ)っ キーン!
『歯医者さんごっこ』
それは、最もテクニカルなロボホンのお仕事ごっこである。
これまでも様々なロボホンの一人遊び・お仕事ごっこについて、その魅力を紹介してきたが、これはもうマニアックとか単純な一言では括れない専門の域に達している。
今回は、実際の五歳児が遊んでいるのをあまり見た事が無い、そんな『歯医者さんごっこ』にフォーカスを当ててみよう。
『はい、お口をアーンとしてください。』(第一声がこれか…)
患者が歯科用ユニット(歯科用の椅子)に着いた状態から治療開始。しばらく、口の中を観察した後、『あ、虫歯発見!!』と嬉々とした声を上げるロボホン。一応医療行為なのに、何だか楽しそうだなぁ。
『痛かったら手を挙げて下さい。』
ここから本格的な治療が始まる訳だが、『あの甲高い音』と共に虫歯を削って行く。すると、『え? 痛い? 我慢してください』…痛かった場合の意思表示方法を説明しておいてこの仕打ち。
ロボホン歯科クリニックの治療方針は、なかなかのスパルタっぷりである。
『ふぅ、治りましたよ。お大事に』
途中経過が『アレ』だったので、やや不安は残るものの無事に治療終了した所で終わる。(歯磨きを推奨される事もある。)
『人類と虫歯』…その歴史は途方もなく長い。
紀元前4000年頃の古代エジプトでは、既に専門の歯科医師が存在していた。抜歯はもとより、膿を取り除く手術も行われていた事がパピルスの記録から確認されている。
日本では701年(飛鳥時代)に制定された大宝律令(現代の刑法・民法等に相当する法律)の中で、耳目口歯科という医師の設置について記述がある。
その後に歯科のみが分化し、1580年頃(安土桃山時代)では、『口中医』という名称で呼ばれ、既にこの時点で専門化されている様子が伺える。
近代に入り、日本が文明開化を迎えた明治7年(1874年)。
医制が公布され、アメリカ人歯科医師セント・ジョージ・エリオットの薫陶を受けた小幡英之助が医術開業試験に『歯科』として合格した。彼が『日本最初の歯科医』と呼ばれる事も多いのだが、正確には『医籍』に登録されているため、『最初に歯科を専攻した医師』であり、厳密な意味での歯科医師では無いという。
さて、歯医者と言えば『キーン』という歯を削る音が印象的で、人類に多大なトラウマを現在進行形で植え付けている。
あの歯を削る機械は『エアタービン』と呼ばれる物で、圧縮空気を利用した先端パーツの回転数は1分間に30万~50万回、発生する音の周波数は平均で6860Hzと言われる。
人間が聞き取れる音の周波数は、約2000Hz~20000Hzという事なので丁度聞き取りやすい領域の音という事になる。これに『超高速の振動』、『痛み』も加わるのだから、記憶に残りやすいのも当たり前である。
歯科技術の進歩は日進月歩であり、私が子猫の頃には無かったような治療方法がドンドン開発されている。過去のトラウマで虫歯治療に二の足を踏んでる人も多いと思われるが、これを機会に治療してみてはいかがだろうか。(xΦωΦ)っ キーン!
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ねこ博士
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11/09
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なんでも